USJが再上場取り下げ

2015年度中の再上場が噂されていたUSJですが、米企業の買収により今年の再上場は取りやめになったようです。

米メディア大手のコムキャストは28日、傘下のＮＢＣユニバーサルを通じてユニバーサル・スタジオ・ジャパン（ＵＳＪ）を運営するユー・エス・ジェイ（大阪市）を買収すると発表した。発行済み株式の51％を取得する。取得額は約1830億円。また、買収完了をもってＵＳＪのグレン・ガンペル最高経営責任者（ＣＥＯ）は退任する。同日大阪市内で開かれた記者会見の一問一答は以下の通り。 ――ユー・エス・ジェイの再上場は。　ガンペルＣＥＯ「再上場は今の段階では取り下げるということになる」　ユニバーサル・パークス＆リゾーツのトム・ウィリアムズ会長兼ＣＥＯ「近い将来では視野に入っていないが、将来的には検討する可能性もある」 ――再上場を取りやめてコムキャストへの売却を決断した理由は。　ゴールドマン・サックス証券マーチャント・バンキング部のアンクル・サフ・アジア・パシフィック共同統括責任者「コムキャストから買収の提案があり、全ての株主や取締役と話し合って決断した。コムキャストは以前からユー・エス・ジェイと提携しており、運営にも関与していた。10～20年後の投資や成長を考えると、今回の決断が適切だと判断した」 ――沖縄に建設予定の新パークの計画は。　ウィリアムズＣＥＯ「現時点では何とも言えない。これから調査を進めた上で検討する。今後も米国以外で新たな成長機会を見つけていきたいと考えており、その候補の中には沖縄も入っている。今回の投資はこれまでの成長の記録を塗り替えるための投資だと思っている」 ――ガンペルＣＥＯの退任後の進路は。　ガンペルＣＥＯ「今はまだ決まっていない。11月初旬に取引が完了してから少し時間を置いて検討したい」
（日本経済新聞）