今すぐ使う必要のないお金、少しでも有利に運用したいですよね。それもできるだけ安全に。
一昔前ならまとまったお金を定期預金に入れておけば、結構な利息が付きました。平成初期の定期預金
金利は5%を超えるものもあったので、10万円入れておけば5,000円の利息が付いたことになります。
しかし、現在はマイナス
金利の真っ只中。おかげで、
都市銀行の1年定期の金利は0.01%です。これでは10万円を1年間預けても、10円の利息しか付きません。さらにそこから約2割の税金が天引きされますので、手取りはわずか8円です。
うまい棒1本も買えません。定期預金の契約と解約の手間を考えると、まさに骨折り損のくたびれもうけですね。
ちなみに
普通預金だと
金利が0.001%なので、定期預金の10分の1になります。つまり利息は1円。税額1円未満は切り捨てなので、税金が引かれないのが唯一の救いです。笑。
長くなりましたが、要は
今の時代は預金でお金はほとんど増えないということです。ATMで手数料でも取られた日には、逆にマイナスになってしまいます。お金を増やしたいなら、預金以外の手段で運用するしかありません。
インターネットで検索すれば分かりますが、世の中には預金
金利からは考えられないような高利回りの投資先がゴロゴロあります。年利10%以上のものもたくさんあります。しかし、そのほとんどがハイリスクなものですし、中にはキナ臭いものも紛れているので要注意です。
元本を減らすことなく、効率的にお金を増やすことはできないのでしょうか。
実は、あるんです!
それがタイトルにもある
SBI証券
を利用する方法です。結論から言うと、
SBI証券
で
IPO投資を行うだけです。それだけでどうして定期預金の1,000倍、つまり年利10%での運用ができるのかを説明していきます。
そもそも「
IPOって何?」という方のために簡単に説明すると、
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、日本語だと新規公開株式です。要は株なんですが、株の中でも新たに
証券取引所に上場するものが
IPOです。詐欺のイメージが強い未公開株とは違い、上場が正式に発表されているものですので、ご安心を。
なぜ
IPOがいいかと言うと、素人でも儲けやすくてリスクもかなり低く(やり方によってはほぼ0に)できるからです。
IPOは通常、ディスカウントされた価格で公開されます。なので
初値(上場して取引される最初の値段)が公開価格を上回ることが多いです。昨年の実績を見てみると、94社中84社の初値が公開価格を上回っています。率にすると、89.4%です。
2017年IPOデータ<市場>
他の年を見ても、2016年が76.1%、2015年が86.6%、2014年が78.3%、2013年が93.3%の確率となっています。かなりの確率で初値が公開価格を超えることが分かります。
ただ、勝率100%ではありませんので、「リスクがあるじゃないか!」と思われるかもしれませんが、そのリスクも減らすことができます。初値が公開価格を下回る公募割れを避ければいいのです。当サイトを含め、多くのブロガーが
IPOの初値予想をしています。ピンポイントで当てるのは難しいですが、大まかな予想はそれほど難しくありません。それらの予想を見ていれば、自然とどれが公募割れしそうなのか分かってくるはずです。中には微妙な銘柄もありますが、絶対に損を出したくないならそれらをパスし、初値高騰間違いない
IPOだけ購入すればいいのです。
場合によっては、
初値が5倍超になることもあります。2018年4月に上場したHEROZは公開価格が4,500円でしたが、初値が10倍超の49,000円でした。100株単位ですので、
初値売却で445万円の利益です!
【IPO初値結果】HEROZ 3日目
初値には多くの要因が複合的に絡んできますが、
吸収規模10億円以下であれば、公募割れはほぼないでしょう。ネット関連で
マザーズや
ジャスダック等の
新興市場への上場もほとんど公募割れはありません。他の要因は下の過去記事に書いてありますので、詳しく知りたい方は読んでみてください。
【IPO当選のコツ】銘柄選び
ここまでの文章を読んで、
IPOで稼ぐのは簡単だと思いませんか。ところが簡単ではないのです。
一番の問題点は当選できないということです。
IPOは儲けやすい反面、多くの人が欲しがりますので、抽選があります。その抽選がなかなか当たりません。株価は需給で決まりますので、初値高騰する株ほど当たりにくく、公募割れしそうな
IPOは当たりやすくなります。
私の実績ですと、妻と子供4人を含めた6人でも、年間での当選銘柄が2ケタになったことはありません。
基本的にはほとんど外れると思ってください。
ではどうやって利益を得るのでしょうか。上述のHEROZのような
IPOがあったとしても、当選できなければ1円にもなりません。
そこで鍵となるのが
SBI証券
です。
IPOの抽選方法は証券会社によって異なります。
SBI証券
では資金が多いほど当選しやすくなります。しかし、資金の少ない少額投資家にも当選のチャンスがあるのです。それが
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の
IPOチャレンジポイントです。
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の場合、
IPOの抽選に外れるたびに
IPOチャレンジポイントが1ポイントずつ付与されていきます。
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の個人への配分は
70%が抽選枠、残りの30%はIPOチャレンジポイント枠とされています。
IPOチャレンジポイント枠は使用ポイント数の多い順に当選となります。
つまり抽選に外れれば外れるほど、IPOチャレンジポイントが貯まり、将来の当選に近づくということです。
SBI証券
は
IPOの幹事を務めることが多いことでも有名です。2018年は91社、2017年は87社、2016年は77社、2015年は82社、2014年は65社の幹事を務めています。少ない資金ではほとんど落選ですので、年間で70ポイントぐらいは貯められます。
当方も2016年に
SBI証券
で
IPOチャレンジポイントを使い、チェンジという会社の200株が当選しています。
SBI証券でポイント当選したIPOチェンジの使用ポイント数公開!
217ポイントを使って約36万円の利益でしたので、1ポイントあたり1,658円だったことになります。このポイントの使い方はとても難しいのですが、うまいタイミングで使えば
1ポイントあたり9,000円以上になったこともありました。
100万円を
金利0.01%の定期預金に預けると、1年間の利息は税引き前でわずか100円です。一方の
SBI証券
で100万円入金し、仮に
IPOチャレンジポイントを年間70ポイント貯め、それを当方の実績である1ポイントあたり1,658円で換算すると、115,990円になります。単純計算して
定期預金の1159.9倍の利回りです。
70ポイントだけの
IPOチャレンジポイントではまず当選はできないでしょうが、
4~5年貯めれば40~50万円の利益が出るIPOの当選も可能です。さらに運よく
IPOチャレンジポイントを使わずに資金枠で優良
IPOに当選できれば、利回りはさらに上がります。
デメリットとしては、こまめなブックビルディング、
SBI証券
でのルール変更、公募割れ銘柄の当選が挙げられると思います。
ブックビルディングというのは
IPOを購入したいという意思表示です。これをすることで抽選に参加できます。抽選結果の確認は当選や補欠当選時にメールが来るので手間なしですが、ブックビルディングは必ず必要です。ブックビルディングの期間は通常約1週間ありますが、その期間中にログインして簡単な作業が必要です。そのためにも
IPOのスケジュールを把握する必要があります。
コツコツと作業するのが苦手な人には向いていないでしょう。
SBI証券
でのルール変更は今後あるのかないのか、私たちには知る由もありません。ただ、将来のルール変更を恐れて今なにもしないのはもったいないことです。
公募割れしそうな
IPOの当選は先ほども記述したように、パスすればOKです。ブックビルディングをして当選しても、購入辞退ができます。少しでも損をしたくないのなら、微妙な銘柄で当選しても購入しなければいいだけなので心配はいりません。
コツとしてはとりあえず
SBI証券で取り扱う
IPO全銘柄でブックビルディングをすることです。外れれば
IPOチャレンジポイントが貯まるのですから、欲しくない
IPOでもブックビルディングは必須です。資金枠で当選や補欠当選をした場合には、当サイトや
IPOブロガーの予想を参考にして購入するか否かを判断すればいいでしょう。
当選し購入した場合は、初値で売却することをお勧めします。
IPOは初値が付いた後に株価が乱高下することが多いです。特に
マザーズや
ジャスダックの
新興市場は値動きが激しいです。
保有し続けて大儲けすることもありますが、初値が付いた直後に暴落ということも少なくありません。欲を出さずに
初値売却が一番リスクが少なくて手堅いと思います。
IPOチャレンジポイントは、初値高騰が間違いなさそうな
SBI証券
が主幹事の
IPOに投入しましょう。最近では300ポイント以上でないとなかなか当選できないので、中途半端なポイント投入はやめた方がいいです。落選すれば投入したポイントは戻りますが、資金枠ででも当選すればポイントは没収されてしまうからです。
当選した場合にはNISA口座での購入がオススメです。NISA口座であればいくら利益が出ても非課税ですので、約20%の税金を取られずにすみます。投資の一番のコストは税金ですので、非課税だと実質の利回りがさらに上がります。そのためにも、
SBI証券
でNISA口座を開設しておきましょう。
また、
SBI証券
では資金枠に応じて当選確率も上がります。
欲しいIPOの時には申込株数を目一杯申告し、欲しくないIPOの時には最低単元の100株で申告しましょう。
そして、ブックビルディングの際には価格も選択しますが、
仮条件の上限もしくはストライクプライスを選びましょう。それ以外の価格を選んで、公開価格が上限で決定した場合には、
IPOチャレンジポイントがもらえませんので、気をつけましょう。
これさえ続けていけば、
定期預金の1,000倍である年利10%も夢ではないです。
今回は資金100万円で試算しています。資金を減らせば利回りは高くなりますが、抽選時には購入資金が必要ですので、単価の高い値がさ株の時には抽選に参加できず、
IPOチャレンジポイントをもらえないことも考えられます。
一方で資金を増やすと資金枠での当選確率は上がるものの、利回りとしては低くなってしまいます。そういう場合は
家族にも勧めて、一緒に取り組むことをお勧めします。例えば200万円の資金があった場合、夫婦それぞれ100万円ずつを
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の口座に入れて
IPOに取り組めば、
IPOチャレンジポイントも2倍貯まることになります。500万円の資金を家族5人で取り組めば、5倍のスピードで
IPOチャレンジポイントが増えていきます!
ただ、本人から名義を借りて取引を行うと借名取引となってしまいます。
借名取引は法令違反ですので、絶対にダメです。必ず家族を説得して、取引はそれぞれで行いましょう。
口座を開設するのも維持するのも費用は掛かりません。今の時代、定期預金に入れておくぐらいなら、
SBI証券
の口座を開設して
IPO投資をすることの方が1000倍オススメです。
もし、
IPO投資にもっと力を入れて取り組みたいのなら、複数の証券会社の口座開設をすることが近道です。複数の証券会社からブックビルディングすることにより、当選確率は何倍にもなります。当方も今では20社近い口座を
保有していますが、そのおかげで
IPOのこれまでの平均利回りは年5%を超えています。いきなり20社は無理でも、幹事になることの多い
SMBC日興証券と、
個人投資家に優しい完全平等抽選の
マネックス証券だけは抑えておきましょう。